
『「お母さんがすき、自分がすき」と言える子に』〈信頼されて子どもは育つ〉
この佐々木正美先生のご著書の第一章は
【最も大切なことは「基本的信頼感」を育てること】
●人を信じる力と自分を信じる力とあります。
子どもは生まれてすぐには、周りの人間に全託し、信じ切って育ちます。特に「お母さん」が大好きです。しかし「自分が大好き」と思って成長している子はどれくらいいるでしょうか?
本書には、《子どもは自分を信じてもらうことによって、信じてくれた人を信じます。そして自分が信じられたことによって、自分を信じることができるのです。》と綴られています。
子どもが心配であれこれ注意したり、こまごまと指示したり、些細なことや親の意に沿わないことに叱ったりということは、子どもを愛しているのではなく、親の望んでいる子どもになって欲しいという気持ちからきていることがある。それは親の「自己愛」である。このような場合、子どもは本当に親に愛されているとは感じられない。云々と続きます。
なるほど、自分の子ども時代を思い出してみて、本当にその通りだなと感じました。
幼い頃はみんな天真爛漫、何をやっても周りから喜ばれ、褒められて育ちますが、だんだん、叱られたり注意されることが増えてくると、自信がなくなり劣等感さえ芽生えてきます。とても自分が大好きとは思えなくなります。
親の愛情がダイレクトに届かなくなるとさまざまな弊害が出てきます。
「自分がすき」と言える子どもに育てるには、どうすればいいのでしょう?
冒頭の「人を信じる力と自分を信じる力」を育てることが大切でしょう。
「子育ては親育て」子どもの成長と同時に親も育ちます。わたしも生徒さんと接する度に元気を貰い、教えを頂いています。