
平成三十一年乙亥歳卯月四月
【生命(いのち)の言葉】
天皇・皇后両陛下御結婚六十年記念 特別号
【いにしへの 人も守り来し 日の本の 森の栄えを 共に願はむ】
今上陛下 --今上陛下御製 平成三年歌会始お題「森」
【いつの日か 森とはなりて 陵を 守らむ木木か この武蔵野に】
皇后陛下 --皇后陛下御歌 平成三年歌会始お題「森」
先月近くの神社で頂いてきた「生命の言葉」。裏面には「森」に因み、「植樹祭」についての説明文が掲載されていました。
『神道知識への誘い「植樹祭」』
全国植樹祭は、戦後、過度の森林伐採により荒廃した国土の復興をめざして、昭和天皇・香淳皇后ご臨席のもと、昭和二十五年に山梨県で開催されて以来、毎年全国各地で開催されてきました。
天皇皇后両陛下によるお手植えなどを通じて、国民の森林に対する愛情を培うことを目的にした、国土緑化運動の中核をなす行事であり、両陛下の三大行幸啓のひとつとなっています。
*三大行幸啓:「全国植樹祭」「全国豊かな海づくり大会」「国民体育大会」
御結婚六十年!!
子どもの頃、遊びに行った帰りの奈良公園で、偶然伊勢神宮にご結婚のご報告をされてお帰りの、当時の皇太子殿下ご夫妻に遭遇した時の感動が蘇りました。
お車の窓を開けて、沿道の私たちにお手を振って下さいました。子どもの私の目の高さちょうどにお車の窓があり、速度を落としてゆっくりと通過されました。50センチほどしか隔たりのないまじかに両殿下を拝することができました。神々しい光が両殿下から発せられ、眩しいほどに輝いていたことを、今も鮮明に覚えています。
今しがた拝観してきた仏像の光背の輝きのような光が、全身から太陽のコロナのように燃え立っていました。子ども心に、光背はこのような光なんだな。と納得した経験でした。
沿道にはたくさんの人々が、手に手に旗を持って並んでいらっしゃいましたが、後から来た私たちに、これから両殿下がお通りになることを説明して下さり、旗も配って頂き、子どもたちを前に並ばせて下さいました。
今思い返せば、多くの人々のお陰で、すばらしい感動の時を頂けたのだと思います。
今度は、わたしが多くのお子さんたちに、すばらしい体験をさせて差し上げる番です。あの時の方々のように、自然体でそのように行うことができる自分に成長しているか、心もとない限りです。