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第二回
どんも~。発寒4条教室です。
先週は、中学英語のレベルが改革されることをお話ししました。
今日はそのレベル爆上げに対して、どのように学習をしていくべきか、長期記憶の仕組みをうまく利用して、意味のある勉強にするために発寒4条教室が意識していることを紹介しようと思います。
まず、長期記憶についてもう少し考えてみましょう。
長期記憶にするには3つのステップがあります。
記銘 → 保持 → 想起
という段階で進んでいきます。
「記銘」とは、つまりは暗記する段階です。ここではたくさん発話したり書いたりして「覚える」と言う作業です。
「保持」とは、反復したものを保存しておく段階です。海馬にたくさん顔を見せて、記憶の部屋に入れてもらった状態です。
「想起」は、思い出すこと。記憶の部屋から出て必要な時にアウトプットする作業です。
これが長期記憶の仕組みです。この三つのステップができて初めて長期記憶となります。何回も、何回も、何回も…繰り返すだけでは「記銘」のステップにしかなりません。でも多くの方がこのステップで満足してしまっているんです。
では、もう少し具体的にこの三つのステップのポイントを見てみましょう。
まずは「記銘」ですね。
いわゆる暗記などの覚える作業です。ここでのポイントは、「意味ネットワークを作る」と言うところにあります。意味ネットワークとは、新しく覚えることと、既知の知識との関連性のことです。新しい単語を覚えるとき、自分が今まで覚えてきた単語とどんな関係があるかを考えます。意味ネットワークが繋がった時初めて覚えられるということです。
続いて「保持」です。
これはほぼ文字通り、記銘でインプットしたものを忘れずに保つことです。記憶の研究に、ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの発表した「エビングハウスの忘却曲線」があります。
細かい説明は省きますが、簡単に言うと人は時間が経つとどれくらいの量を忘れるかを調べた研究です(興味がある方はgoogleで検索してみてくださいね~)。人間は、時間が経ったら忘れる生き物です。忘れたところで、また覚え直して、保持していくしかないんです。
そして最後の「想起」。
これは、覚えたものを思い出すことを言います。つまりアウトプットですね。せっかく新ことを覚えたとしても、引き出しから出せなければ、「箪笥の肥やし」となってしまいます。思い出す練習も必要でなんです。
記銘 → 保持 → 想起
この3つのステップができて、初めて長期記憶、つまり「覚えている」ということになるんですね。
当教室では、このことを踏まえて教室活動を行なっています。特に、「意味ネットワーク」の構築には力を注いでいます。今までに勉強してきたことと、新しいことを生徒自身で結びつけられるように学習を進めています。宿題で覚えた文法、単語を、教室で覚えているか確認して、忘れていればもう一度覚え直して、アウトプットできるようにする。生徒にとっては、ストレスに感じるだろうし、容易いことではないでしょう。だけど、学生にプリント渡して、次のレッスンで丸つけて終了では、生徒のシャープペンシルの芯が減っただけで、何にもならないんですよ。
みんな大変だろうけど、長期記憶になるように意味ある勉強をしようね♪
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた~。