- すべて(15)
- 2020年度
- 2019年度
- 2018年度

英語の発音は大事です。
たまに、「英語の発音なんて気にしなくてもいいんだ、ただ喋りさえすれば」などということをおっしゃる方もいらっしゃいますが、私はそのようには感じていません。なぜなら、ずいぶん前のことになりますが、かつてカナダで私の発音が悪かったために英語が通じなかった経験があるからです。
忘れもしません、通じなかった単語は pig です。こんな短くて簡単な単語です。真ん中のiの発音が悪かったためにカナダ人の友人には peek に聞こえていたようです。何回かのやり取りのあとブタのモノマネまでして見せて、やっと私が言いたかったのは pig だとわかってくれました。お互いに笑い合ったのを覚えています。
「発音が悪くてもいい」のは、文法的に正しい英語を話せるようになっていて相手が察してくれる場合だけです。そこに至っていない英語学習者はできるだけ、英語を母国語とする話者の発音に近づけたほうがいいと思います。話し相手に理解してもらうためには必要なことだと思うのです。会話中の誤解やストレスを少なくするためです。
そのようなわけで当教室では発音を大切にしています。最初は特に、なるべく文字に頼らず正しい音声のインプットをすることが重要です。上手に発音できないかもと不安に思う必要はまったくありません。初めから完璧にできることを目指すわけではありません。ただ、習いはじめから音声重視で練習を重ねていると発音もリスニング力もごく自然に身についてくるのです。